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任意売却と競売の違いとは

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2022.01.31

任意売却と競売はどちらも不動産のローンが返済できなくなった時に行われるものですが、その内容は大きく違います。販売される価格も異なるので、よく知っておかないと損をしてしまう可能性があります。今回は任意売却と競売についてご説明しますので、いざというときの参考にしてみてください。

任意売却と競売の違い

任意売却は、不動産を売却しても住宅ローンの残金が残ってしまう場合に、金融機関などと相談をして合意を得て売却することです。ローンは全額返還する必要があるので債権者と債務者、不動産の購入者それぞれが納得のいく価格で取引をします。

一方競売では、ローンが返済できない時に担保となっていた不動産を強制的に売りにだされます。債権者から裁判所に申し立てがあったら、強制的に売らないといけなくなります。前述の任意売却では相談しながら売却を進められますが、競売では強制的に執行され差し押さえもあるため、自由に売却できなくなるのです。

高く売れるのはどっち?

任意売却と競売なら、任意売却の方が高く売れる場合が多いです。競売の場合は裁判所から委嘱された不動産鑑定士が最低売却価格を決めることが多いので、市場価格よりも低く設定されます。売り出しをしてから最低売却価格以上の最高額で落札した人に売却されますが、普通に売却する場合と比べて約2割~4割程度低く売られてしまいます。一方任意売却では、比較的市場価値に近い価格で取引されます。物件の所有者も含め納得いくまで話し合うので取引価格だけでなく引っ越し費用なども考慮できるでしょう。以上の理由から、強制的に売却する競売よりも任意売却の方が高く売れるのです。

それぞれのメリット・デメリット

任意売却のメリットは先に述べたように市場価値に近い価格で販売できることです。一般の売却と同じようにするので、ローンの返済が滞ったなどと近隣の人に知られずに取引ができます。もし債務が残っても、分割払いなど柔軟な対応もしてくれる可能性があります。任意売却のデメリットは、ブラックリストに名前が載ることです。返済の滞納をしている時点で載っている可能性があります。

競売のメリットは、自ら何の手続きもしなくていいことです。全ての手続きが強制的に進められるので、何もせずに手続きが完了します。デメリットは市場価値より低く売られてしまう上に官報に載って広く知られてしまう、そして引っ越し代が捻出できないことなどです。加えて、債務が残ってしまった場合は債権者との交渉が必要です。給料の差し押さえもされる場合は、経済的に非常に厳しくなるでしょう。

まとめ

任意売却と競売の違い、それぞれのメリットやデメリットを紹介しました。競売開始となっても、任意売却に切り替えることが可能なケースもあります。ローンの返済に行き詰った時は、ほったらかしにするのではなくこういった情報をいち早く調べ知っておくことが大切です。

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