相続した不動産の管理方法は？

不動産を相続した場合、例えそこに住む予定がなくてもしっかりと管理を行わなければなりません。賃貸にだすことや、場合によっては売却を検討するなどの活用法を考えることも必要です。

空き家の管理についてはいくつかの方法がありますので、以下より具体的に確認していきましょう。

空き家の活用方法

相続した空き家を活用していくのなら、その家に合った用途を考えることが大切です。

一般的に空き家の活用で多いのは賃貸に出すというやり方です。家賃収入を得ることができることはもちろん、人に住んでもらうことでお家の手入れもしてもらえます。ただしその場合は、大家としての役割を十分に務めることが求められます。

広大な家の場合は、借り手がなかなか見つからないということもあるかもしれません。そんなときは地域のコミュニティスペースやシェアハウスとして貸し出すという方法もあります。他にもコ・ワーキングスペースや、このコロナ禍でのリモートワークの場としても活用できるかもしれません。

空き家を取り壊す場合どのくらいの費用がかかるのか

古い空き家を壊して更地にする場合、建物の立地や規模、構造によって解体にかかる費用は大きく異なります。木造であれば一坪当たり３～４万円、鉄骨造の場合は４～５万円、鉄筋コンクリートの場合は５～６万円ほどが現在の相場となっています。地域によっては助成金が出る場合があるので、役所に問い合わせてみるといいでしょう。

他に解体費を抑える方法として、。季節を考慮するというものがあります。解体するのは人です。そのため、台風や梅雨の時期は工事が大幅に遅れるということが考えられます。また夏の猛暑や冬の雪が降る季節も工事費が高くなる傾向があるので、特に急いでいない場合はこれらの時期は避けた方が無難です。ちなみに解体工事は１２月から３月にかけて繁忙期なので、この時期も避けるのがおすすめです。

空き家を自分で管理する方法は

相続が突然のことだったりで心の整理がついておらず、実家について手放すことや賃貸するなど考えることができないという状況のほうが多いかもしれません。しかしそのようなと状況でも不動産の管理をおろそかにすることはできません。自宅が近いのであれば、なるべく通って手入れする必要があります。

空き家管理でまず考えなければならないのは、家を一番に傷めるといわれる湿気です。人の出入りがなくなると湿気が室内に溜まり、カビの繁殖を招いたり、家の大事な躯体が腐ったりしてしまいます。空き家についてまず初めにすることは窓や戸を開けての換気です。

次に気をつけたいのが水廻りです。長く使っていない水道管は破裂する危険性があるため、栓を開けて水を流します。こうすることで排水トラップから水がなくなり下水からの悪臭がしたり、不快な虫などの害獣が侵入することを防ぐことができます。

まとめ

住人がいなくなった家は傷むのが早いです。解体して土地を売るのか、賃貸物件にするのか、それとも自ら定期的に通い手入れをしていくか等、できるだけ早く方向性を決めることをおすすめします。もし不明な点や相談などありましたらお近くの不動産業者に相談するといいでしょう。