相続した実家を売却したい！売却はどのタイミングでできる？

親など親族から受け継いだ不動産を売却する時には、トラブルを回避する為にも知識を学んでおく事が大切です。相続や売却の流れだけでなく、売るタイミングや注意点を理解しておくと安心です。分からない事があれば専門家に相談して、スムーズに売買が出来る様に工夫します。

実家相続の流れはどんなもの？

不動産を所有している人物が亡くなったらまず遺言状があるのかを確認します。さらに故人が持っていた財産を相続する権利がある人物も調査します。遺言状が見つかれば内容を確認し、無ければ話し合いで分割方法を決定します。相続人で遺産を分け合う時には資産や負債を細かく調査して漏れが無いように注意する事も大事です。話し合いで全員の合意が得られたら遺産分割協議書を作成します。

実家を譲り受けた人は相続登記や名義変更を行って売却が出来る様に準備します。不動産がある地域の法務局に出向いて手続きを行うと売る事が可能になるのです。

売却はどんな流れで行われる？

実家を売る事が決定したら簡易査定などを参考にして仲介業者を決めます。インターネット上で家の情報を入力すると複数の業者の査定を受ける事ができ、査定額から気になる会社に相談も出来るのがメリットです。高く売りたいのなら高額な金額を出してくれた業者に、信頼出来る会社なら丁寧に対応してくれた業者に依頼するなど自分の希望に合わせて相談する不動産会社を選びます。

不動産会社に依頼をしたら売値や広告掲載など細かい部分まで話し合いをします。購入希望者が現れるまで宣伝をし、購入者との交渉などをして納得したら売却が行われます。

相続した家を売却できるタイミングはいつ？

実家を相続すると税金が発生したり、不動産会社に依頼した費用などが必要になります。出来るだけ出費を抑える為にもタイミングを見計らって売る様にする事もポイントです。

相続税を支払って3年10ヵ月以内に売却すると相続税の取得費加算特例を受けられます。所得税と住民税が減税されるので負担を減らせるのです。実家に住む予定がなく、空き家になってしまうのなら早めに売って減税をします。

不動産を売って利益が得られた時には不動産譲渡税が発生し、実家を所有していた期間によって税率が異なります。5年以下なら39パーセント、5年以上だと、20パーセントです。10年以上になると譲渡益が6000万円以下で住居用なら14パーセントまで下がります。

条件によって支払う税金や金額が違うので節税になるタイミングを見極めて売却します。

相続した実家の売却まとめ

相続した実家を売却する時には相続人の合意を得て、名義変更などをしてから不動産会社に相談します。必要な費用や支払う義務のある税金なども調べて、なるべくお得になるタイミングを考えて行動する事も大切です。相続登記や名義変更で分からない事があれば弁護士や司法書士に、売買で疑問点があれば不動産業者に相談するなど専門家の力も借りて進めていきます。