事故物件って売れるの？相場はどのくらい？

事故物件というワードを耳にすることがあるかもしれません。
事故物件の定義や売却方法、相場についてお話ししたいと思います。物件を所有しているけど事故物件で売れるのか心配。どこに相談すればいいか分からない。とお悩みの方もぜひ参考にしてみてください。

事故物件の定義

事故物件にはいくつかの種類がありますが、ここでは大きく分けて2つの種類をご紹介します。①心理的瑕疵物件②物理的瑕疵物件の二つがあるのですが、一つずつ紹介します。

①心理的瑕疵物件

心理的瑕疵物件とは、心理的、つまり「この家で殺人事件があったから買いたくないな」や「自殺があったから住みたくない」など、事件や事故などにより住む意欲を削がれるような物件のことをいいます。また事件や事故だけでなく、周辺に宗教の建物があったりゴミ処理場など自宅の近くにあると嫌だな～と思うような場合も含まれます。最近はインターネットなどでも、事故物件のマップやテレビなどで目・耳にすることもあるので、心理的瑕疵があるとどうしても購買意欲がなくなってしまう確率が高くなってしまいます。

②物理的瑕疵物件

心理的瑕疵物件とは違い、物理的瑕疵物件とは、物件自体になにか問題がある場合をさします。例えば害虫被害があったり雨漏り、構造上に欠陥・問題がある場合などがあります。

これら二つの瑕疵物件を総称して「事故物件」と呼びます。事故物件自体に明確な定義があるわけではありませんが、一般的にはこの二つの要因で住みたくない、買いたくないと思わせる物件のことを言います。では、事故物件では売却する事は不可能なのでしょうか。

事故物件の売却方法とは

事故物件の売却方法はいくつかありますが、先に言うと売却する事は可能です。売却する方法として①市場で売却する②不動産業者などに買い取ってもらう、があります。①市場で売却するとは、一般的な物件同様、ネット上などで募集をかけて買主を見つける方法です。事故物件だからといって全く買い手がつかないという訳でもありませんし、気にしない人ももちろんいます。心理的瑕疵などが要因の場合は、少し期間を空けて募集をかけることである程度は世間的に事故物件の認識が薄れます。また、少しでも早く買手がみつかるようにリフォームなどをして売りに出す場合もあります。

⓶不動産業者に買い取ってもらう場合に関しては、例えばなかなか買い手が見つからなかったりする場合に選択肢としてあがってきます。市場ではなかなか買取希望者が出ない場合でも、不動産業者だったら買い取ってくれる場合もあります。なので市場で売れなかったからと言ってすぐに諦めるのではなく、業者に買い取ってもらう方法もあるということを知っておきましょう。

事故物件はいくらで売れる？相場はどのくらい？

事故物件を売却する場合はどうしても一般的な普通の不動産よりも相場は劣ります。自殺による心理的瑕疵物件を例とした場合だと、通常の相場よりも3割くらい低い価格が相場となり、他殺による物件の場合は5割くらい低い価格が相場となります。また、業者に買い取ってもらう場合はさらに価格が下がります。3割減の相場の場合は、さらにそこから２～3割くらい低くなると思っておきましょう。