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2020.12.17
共有名義という言葉はあまり耳にしたことがないかもしれません。マンションを相続する際に、この共有名義というワードが出てくる場合があります。いったい共有名義とはなんのことなのでしょうか。また、共有名義にすることのメリットデメリットについてお話したいと思います。
マンション購入やその他の不動産を購入したときや相続をしたときに、登記をする時点で単独名義か共有名義にするかを決めることができます。共有名義とは読んで字のごとく、不動産登記の際に出資の割合によって持ち分を登記するやりかたです。相続の場合は、それぞれの相続割合によって持ち分を分けることになります。出資割合によって共有財産の割合が決まるため、多く出せば出すほど、その分持ち分が大きくなります。注意点として、夫婦のうち夫のみが資金を出して不動産を購入した場合、妻が出資していないにもかかわらず、妻と一緒に共有名義にしてしまうと、のちのち判明した時に夫から妻への贈与とみなされて課税対象になる場合があるので、その点には注意しておきましょう。
共有名義にすることのメリットとしては、住宅ローン控除を夫も妻も受けられるという点があげられます。この住宅ローン控除によって、夫婦それぞれの住民税と所得税が控除されます。夫が一人で単独名義にするよりもトータルの減税額は大きくなります。また、相続税に関しても、節税できるというメリットがあります。夫による単独名義にしてしまうと、のちのち夫が亡くなったときに、妻がそのときの物件価値に対する相続税を支払わなければなりません。ですが、共有名義にすることで、夫がたとえ亡くなったとしても、妻は夫がもっている持ち分のみに相続税がかかってくるので、単独名義よりも妻の負担は軽くなることになります。
先ほどは共有名義にすることによるメリットについてお伝えしましたが、反対にデメリットを説明すると、共有名義にすることで、売却が複雑に、売りにくくなってしまう可能性があります。どういうことかというと、例えば夫婦で持ち分をわけあって共有名義にした場合、離婚や別居などでお互いの意思が一致せず、売却ができないといったことが可能性としてでてきます。なぜなら、売却をする場合、共有者全員の同意が必要になるためです。またどちらかが亡くなり、相続人に持ち分が移行した場合は、さらにその相続人との同意がないと売却だったりができなくなるので、単独名義よりもどうしても煩雑になってしまうのです。
単独名義にするのか、共有名義にするのかは双方のメリットデメリットを考慮した上で決めましょう。