マンションは売るべき？貸すべき？メリット・デメリットで比較

マンションなどの収益物件を取得した場合、そのままマンションとして運用するべきでしょうか。
それとも、売却によって現金化した方がいいのでしょうか。
これは、マンションを所有する人にとって大きな問題です。

マンションを取得した場合に売るべきか、貸すことによって収益を得るべきか。
マンションを「売る」「貸す」。
より良い結論を出すために、ふたつの方法のメリットとデメリットを比較します。

■マンションを貸すメリットとデメリット

まずはマンションを運用し、人に貸す方のメリットとデメリットを見てみましょう。

・マンションを貸すメリット

マンションを貸すメリットは2つあります。
ひとつは「収入」を得られるというメリットです。
マンションを人や会社などに貸すと、賃料が手に入ります。
賃料という定期収入があることは大きな魅力です。

この他に、いざという時は「自分で使える」というメリットもあります。
マンションを人に貸して定期収入を得て、自分や親族の住居が必要なときは住む場所として使える。
これがマンションを貸すメリットです。

・マンションを貸すデメリット

マンションを貸すデメリットも3つあります。
マンションを人に貸す以上、借りた側が使いやすいように維持管理する必要があります。
貸すことによって収入を一方的に得られるわけではなく、借りた側が使えるようにしなければいけないのです。

マンションを所有し続けることにより、マンションの維持管理費用や税金などを負担する必要もあります。
そのため、税金や維持管理のための事務に労力を割かなければいけないというデメリットも負うことになるのです。
マンションを貸した相手とのトラブル発生リスクもデメリットになります。

マンションを売るメリットとデメリット

マンションを売るメリットとデメリットは、それぞれ2つです。

・マンションを売るメリット

マンションを売る最大のメリットは、「まとまった額のお金（売却金）を受け取れる」という点です。
マンションなどの不動産は所有を続ければ資産価値が下がります。
しかし、現金の価値は下がりようがありません。
不動産は相場にも価値が左右されるところがあるため、現金に持ち替えて資産を保有することもひとつの方法です。
まとまった額の資金を入手することで、老後の生活費や介護費用など、柔軟な使い方もできます。

マンションを売ることにより、「マンションの維持管理が不要」になります。
マンションのために税金などを負担する必要がなくなり、それにまつわる事務の労力からも解放されます。

・マンションを売るデメリット

マンションを売るデメリットは「収益への期待がなくなる」ことと「タイミングが難しい」という点です。
マンションを売ると、貸すことはできなくなります。
よって、定期収入を得られなくなるのです。
マンションなどを貸して得た収入が生活費の多くを占めていた場合、生活状況すら変わってしまう可能性があります。

また、マンションを売るタイミングが難しい点もデメリットです。
マンションを売る価格は、マンションの状態や築年数などにも左右されます。
さらに、マンションの立地や市況などにも左右されることになるのです。
マンションなどの収益物件は購入から売るところまで合わせて「運用」なので、損しないためにも、タイミングをよく見極める必要があります。
マンションを売るタイミングには相続対策のタイミングや市況のタイミングなどさまざまあるため、どのタイミングで売るという決断を下すか、判断が難しいところがあるのです。

最後に

マンションは大きな資産だからこそ「売るか」「貸すか」に迷うことが少なくありません。
マンションを売ることにはメリットとデメリットがあります。
しかし、マンションを貸すことにもメリットとデメリットがあります。
メリットとデメリットをよく比較し、後悔のない決断を下すことが重要です。

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