事故物件の売却相場と売却方法は？

過去に不動産内で事件や事故があった物件「事故物件」。
事故物件は売却が難しいと言われますが、必ずしもそうではありません。
正しい知識で方法を選べば、事故物件を売却することは可能です。

・事故物件とはどのような物件なのか？
・事故物件の売却方法は？
・事故物件の売却相場はどのくらい？

事故物件の売却で知っておきたい3つの知識を解説します。

事故物件とはどのような物件なのか？

事故物件の売却のためにも、まずは「事故物件とはどのような物件なのか」を確認しておきましょう。
事故物件には大きく分けて2つの種類があります。

1.物理的瑕疵物件
2.心理的瑕疵物件

物理的瑕疵物件とは、不動産にある物理的な欠陥のことです。
たとえば、不動産内に雨漏りがある場合や、水道管や排水管の故障などがある場合、白アリなどの害虫被害がある場合などが物理的瑕疵物件になります。

対して心理的瑕疵物件は、心理的な欠陥、つまり「買いたくない」「住みたくない」「所有したくない」という、心理的に抵抗がある物件のことです。
殺人や強盗などの事件、自殺や事故などがあった不動産が代表的な心理的瑕疵物件になります。
この他に、近隣にごみ処理施設や火葬場などがある不動産や、宗教施設が近くにあったり、有名なトラブルメーカーなどが隣に住んでいたりする不動産も、心理的瑕疵物件です。

事故物件は法律で明確な定義がなされていません。
そのため、物理的な欠陥や心理的な要因から「買いたくない」「住みたくない」など、忌避される物件を総称して「事故物件」と呼ぶことがあります。

不動産売却においては、主に不動産内で事故死（自殺、他殺、変死など）が発生している場合に事故物件として扱うケースが多いです。
ただし、自然死の場合も、警察を呼んだなどの事情があれば、基本的に事故物件として扱われます。
近隣住民が「自宅で亡くなった」という事実を知っているため、事情がすぐに知れ渡るためです。

事故物件の売却方法は？

事故物件には2つの売却方法があります。

・①市場で売却する

事故物件でも通常の不動産売却で売却可能です。
事故物件自体を気にしない人もいますし、事情があっても安く買いたいという人もいます。
事故物件の事情によっては、特に気にならないというタイプの買主もいるため、市場で売却できないというわけではありません。

すぐに売却が難しい場合は、期間を置いて売却するという方法があります。
期間を置くことで、事故物件になった理由（心理的瑕疵）を和らげることが目的です。
同じく心理的瑕疵を和らげることを目的に、リフォームしてから売却する方法もあります。

・②買取で売却する

買取で売却する方法もあります。
買取とは、不動産会社に不動産を買取してもらう売却方法になります。
市場でなかなか買い手のつかない不動産でも、買取を使えば換金できることが多いのです。

市場でなかなか買い手のつかない不動産のひとつが事故物件になります。
売り難いと感じたら、不動産会社に買取を依頼するのも方法のひとつです。

事故物件の売却相場はどのくらい？

事故物件の売却相場は、通常の不動産（事故物件ではない不動産）より低めです。
自殺の場合が通常の価格から3割程度低い額が相場になり、他殺の場合は5割程度低い額が相場になります。

買取で売却する場合、相場がさらに低くなることに注意が必要です。
買取は市場で売却が難しい不動産でも売却できるというメリットがある反面、市場価格より相場が低めになっています。
事故物件の場合は、事故物件だという理由から相場が下がり、買取により相場がさらに低めになるのです。
たとえば、4,000万円の不動産があったとします。
自殺のあった事故物件だったので、3割減の2,800万円が相場です。
買取の場合はさらに2～3割ほど相場が低めになります。

最後に

事故物件は2種類あり、不動産売却で主に事故物件として扱われるのは自殺や他殺などがあった心理的瑕疵物件です。
心理的瑕疵物件は売却相場が下がり、売却方法によっても相場が変わってくるため注意が必要です。

事故物件を可能な限り高く売却するためには、事故物件に通じている不動産会社に依頼することが重要です。
事故物件に通じている不動産会社は、事故物件の独自販売ルートや事故物件活用のノウハウなどを持っているため、買取を依頼しても高く買ってもらえる可能性が高くなります。

事故物件の売却や買取は、スマイリンクにお任せください。
事情をうかがった上で、誠心誠意対応させていただきます。