一戸建てを相続することに… 価値評価はどうやって行うの？

遺産として一戸建てがあると相続してからどのようにするかで悩むことがよくあります。まずは価値を知りたいと考えたら正しく評価しなければなりませんが、一戸建ての資産価値はどのようにして評価するものなのでしょうか。

一戸建ての資産価値はどこで決まるのか？

一戸建ての資産価値を考えるときには建物と土地を別にして考えなければなりません。建物の部分は通常は原価法によって資産価値を評価します。その一戸建てを新築したとして想定される費用から減価償却を考えて経年劣化した分だけ価値を下げるという評価方法です。そのため、一戸建ての価値は設備や仕様などによって定まる建物本来の価値と築年数によって決まります。一方、土地については路線価によって価値が定められているため、経年による価値の変化はありません。その地域における地価の影響を大きく受けるのが土地の資産価値の特徴です。

自分で資産価値を調べる方法はあるのか？

相続のために自分で資産価値を調べることは不可能ではありません。建物については同じ間取りや仕様の整っている住宅を建てるのにかかる費用を調べ、経年劣化分を考慮すれば価値を計算できるからです。およそ20年で建物の価値は失われると解釈されているため、築年数を20で割った値をかけて経年劣化分の補正を行えば概算できます。また、固定資産税評価額が相続税評価額の計算には用いられるため、固定資産税納税通知書などを参照しても価値を調べることが可能です。土地については路線価図から計算できるようになっています。隣接している道路と土地面積から評価できるので比較的難しくありません。

業者に査定依頼をした場合の相場は？

より正確な評価を行いたいと考えたら専門の業者に査定依頼をするのが大切です。売却する場合には相続税評価額を計算する方法と同様に評価しては相場との差が大きい場合もあり、現況も加味されていないという問題があります。業者に査定依頼をしたときにかかる費用の相場は依頼先の業者の種類によって違うので注意が必要です。不動産売買を行っている業者の場合には無料ですが、査定を専門としている業者の場合には五万円前後が相場になっています。これから相続した一戸建てを売却しようと考えているなら売買を行っている業者に依頼すると良いでしょう。

一戸建ての価値評価まとめ

一戸建ての価値は建物と土地に分けて考えることが必要ですが、相続における資産価値についてはどちらも簡単に計算できます。売却を考えているときには資産価値が売買価格の相場とは一致していないので業者に依頼して査定してもらうのが良い方法です。