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コラム
2019.04.11
相続税とは、親や親族等が亡くなったことにより、財産を受け取った相続人側に発生する税金のことを指します。相続の発生とは、被相続人が亡くなった瞬間から始まります。突然に発生することもありますので、いざという時のために相続に関する知識を蓄えておくことが重要です。
相続税の対象となるものは、現金・預金・株式、土地や建物等の財産です。合計金額から、借入金や葬儀費用等を引いた金額が正味の遺産額として計算されます。土地に関しては更地や貸家建付地、居住用宅地などの種類によって評価額が変わってきます。相続税評価はこの遺産額から基礎控除額を差し引いた金額が課税遺産総額になり、そこから相続人への分割をし、それぞれにかかる税率を計算していきます。遺産金が基礎控除額以下になった場合は、相続税はかかりません。基礎控除額や税率等は法令の改正がされていることがあるので、常日頃から情報を得ておくことが大切になってきます。
一戸建てを相続することになった場合は、まずその土地と建物がどれほどの価値があるのかを知る必要があります。土地の算出方法は「路線価方式」と、「倍率方式」があります。「倍率方式」とは路線価の定められていない土地の固定資産税に一定の倍率を乗じて計算する方法です。相続税の対象となる土地の評価額は算出された金額のおよそ80%となるケースが多くみられます。また、建物は固定資産税評価額と同じ金額が評価額となります。路線価の見直しは国税庁が毎年決めており、年に1度改定されます。また、土地や建物についての固定資産税は3年に1度評価替えがされますので、これらを考慮し、相続税がいくらになるのかを想定することができます。
一戸建てを相続する時の節税方法はいくつかあります。まず生前贈与による不動産の相続です。被相続人が生きている間に贈与することによって、財産を減らし、相続税を減らすことができます。また、相続税には特例がいくつかあり、配偶者の税額軽減特例や土地の形や広さ、周囲の環境等によって、評価額が減少する可能性があります。「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」は、被相続人と同居していた配偶者や子供が相続するときに、決められた広さの範囲内であれば、土地の評価額が8割ほど抑えられるというものです。自分で調べるのが難しい場合は、税理士等の専門家に相談することもできます。
一戸建ての相続税は、その時々によって変化する路線価や建物の評価額、法定相続人の人数や関係によって様々に変化してきます。突然発生した相続に困ることがないように、家族間で話し合いをし、前もって備えておくことも大切です。