解決の糸口はある？空き家問題とは

日本では住む人がいなくなった家「空き家」が増加し、深刻な問題となっています。具体的に空き家が増えるとどのような問題が発生するのか、空き家を解消するにはどうすればいいのか、真剣に考えなければならない局面を迎えていると言えるのです。

空き家問題とはどんなもの？

住んでいる人がいない家が増えると、どのような問題が起こるのでしょうか。それは持ち主だけではなく、近所に住む住人にとっても他人事ではないのです。
住む人がいなくなった家は閉め切られるため、湿気がこもりやすくなって傷みやすくなります。水も使わなければいずれ排水トラップの水が蒸発し、害虫や害獣が家の中に入り込みやすくなるのです。傷んだ家は倒壊の危険性が高まりますし、害獣が住みつけば鳴き声や糞の問題も発生します。
また、空き家は放火のターゲットにされやすくなったり、落書きや不法投棄の被害に遭ったりするので、治安にも大きな影響を及ぼします。

空き家を活用する方法は何がある？

空き家にはいろいろな活用方法が考えられます。
多いのは売却するという方法です。新たな持ち主が決まれば、新しく住宅を建てるなどしてその場所を活用することができます。
思い入れの強い家で売りたくない、というときは賃貸に出すのがおすすめです。家を手放すことなく家賃収入を得ることができますし、人が住むことで建物の傷みも軽減することができます。
シェアハウスやコミュニティハウスとして活用するという方法もあります。戸建て住宅が多い田舎では、単身者用の住居が不足しています。広い家は一人では持て余してしまいますが、何人かが共同で生活すれば、広い建物も存分に活かしきることができるのです。

空き家問題を解決するには

家が空き家になったら、できるだけ早く対策を取ることが望ましいと言えます。長年放置しては家の傷みは進んでしまい、いざ活用しようとしても大規模な修繕が必要になる、というケースが多いからです。
とはいえ、活用したいと思っても、どのように行動すればいいのか分からないという人も少なくないでしょう。そんなときは市町村が開いている無料の相談窓口に連絡するのがおすすめです。自治体だけではなく、財団法人やNPO法人、民間団体も空き家対策に取り組んでいます。団体の対応地域に自分の空き家がある場合は、そちらに連絡してみるのもおすすめです。

家の相場まとめ

空き家問題は現代日本が抱える大きな社会問題と言えます。人口減少に伴って、今後も空き家問題は継続していくことが予想されます。
空き家を放置することは、自分達だけではなく、周囲に住む人たちにとっても悪影響になることも多いため、できるだけ早く対策を取ることが望ましいでしょう。